1999年11月12日、天皇陛下の御即位十周年にあたり、朝からさまざまな記念祝典が行われたが、夕方からは民間主催の国民の祭典が催され、周辺の警備に弊社が選ばれ、250名が勤務に就いた。
当日、皇居前広場には午後から配置につくが、憲政記念館・丸の内・大手町周辺などは、早くから警備体制に入った。
今回は国家行事ではないが、それに準ずるものとして警視庁・皇宮警察は万全の態勢を敷いた。
弊社の警備員は1999年7月にGLAYの野外コンサートで観客20万人の特別警備を無事に完了した経験があり、混雑には慣れているが、準国家行事となると勝手が違う。警察本部では入念な警備計画を練るが、250名の隊員が集合するのは本番当日の朝しかない。
平常心で冷静に警備に就くよう社長からの訓示がある。
第一礼装の儀杖隊、男女警備隊、私服本部員などが警察と協力し、参加者の誘導や特設ステージ付近などの警備にあたり、緊張の中でも事故なく全日程を終了したのは、日ごろの訓練の成果が現れたものだろう。